パタゴニア風力エネルギー開発利用
(タンゴースイソ)プロジェクト

 横山君撮影



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■05/16/24 第6回Zoomで現状を講演
03/17/23 第6回Zoom試行会で「パタゴニアは世界を救う」を講演
02/28/15 プロジェクトは着々進行しているようです。掲示板への横山君のFollow up寄稿を転載しました。
02/24/12
横山君と会長、会員との「パタゴニア風力エネルギー開発利用プロジェクトレポート」に関しての掲示板上での
やり取りの転載です。開沼君のいわれるように是非実現までリードしていって欲しいですね。(HP管理人渡部)



05/16/24  第6回Zoom会で最近行なわれたアルゼンチン・日本ビジネスオポチュニティ会議で横山君が発言した内容と水素発電の日本の現状を講演。
下敷きとなった横山君の5/13付掲示板への投稿の抜粋Word文書。要は; 日本は政府、電力会社共に水素発電を段階的に進めているが道は遠い。100%実現は順調に進んでも2050年。それでも下の講演内容からは随分進歩した。実現まで何としても生きてこの目で見てみたい。



03/17/23 第6回Zoom試行会において「パタゴニアは世界を救うと題して講演。

参加者とのQ&Aの書き起こしWord文書。要は; 世界的にも水素の原価が高すぎて実用化への道のりはかなり遠い。日本の現状もまだまだ予断を許さない。




02/28/15 横山君フォローアップレポート(掲示板095)

皆様
アルゼンチン、パタゴニア出張から戻りました。今回は最も安定した強風が吹き風車設置に最適な高原大地、パンパデルカステイジョの鉄塔、70・40m高さ2箇所に超音波風速計と精密温度計を設置してきました。現在考えられる世界最先端の風力エネルギー測定装置です。パタゴニアの強風で20年壊れない風車を設計するためのデータ集めです。毎月末に風力データが私のところに入ってきます。写真は添付順に1.日本の電気化学の権威太田先生、アルゼンチン水素協会ボルシッチ会長,中央が私、2.は風速機器を70m高さに設置してくれた仲間、前列左大田先生、右私、3.がその鉄塔です。

今回はこれまでの水素エネルギー協会 はこの会の評議員に加えてほんの少しですがお国のお金も出ています。好天に恵まれ、パタゴニアの空気と太陽を満喫してさらに健康になって帰ってきました。話変わりますが、福島大学卒業50周年同級会を4月18・19日福島県土湯温泉で行います。ちょうどこのころは山形市が桜満開ですが、高地にある土湯温泉も満開なのです。 また春がきます。皆様も72回目の春をお楽しみください。

横山 稔


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03/18/12 3/05付横山君回答メールに対しての岡田会長レスポンス

横山様
岡田です。返事遅れてすみませんでした。
長谷川くんほど明快には分かっていないかもしれませんが、電気を水素に転換して日本に移送するということのようですね。素晴らしい構想なので早期に実用化されることを祈っています。頑張ってください。4月の例会で報告してくれませんか。楽しみにしています。先日、ソフトバンクの孫さんが、アジアソーラーグリッド計画を説明していました。モンゴルのゴビ砂漠に巨大なソーラーパネル群を設置して複数の送電網で日本に送電するという壮大な構想です。原発1000基程度の電力量になるとのことで、本気で関わっているようでした。原発の安全神話のほころびは、どのような説明をしても修復できないように感じています。いずれにしても、従来の常識を超えた新しい発想が必要な問題ですね。一刻も早く原発に替る安全な発電手段を選択すべきと思います。アルゼンチンが親日国ということは嬉しいことです。日ロ戦争の際の軍艦の提供は、坂の上の雲で読んだ記憶があります。なんだか、アルゼンチンに行ってみたくなりました。

長谷川様
林住期という言葉、久しぶりに聞きました。まさに私たちは林住期まっただ中ですね。それぞれの立場で社会貢献につながる生き方ができたらいいですね。

岡田


03/07/12 03/05発、長谷川君のメールに対する横山君のレスポンス

長谷川 晃 様
E-Mailありがとうございます。
@再生可能エネルギーでは風力が一番使えます。太陽光は効率が悪く膨大な土地が必要だし(東大の先生がサハラ砂漠を全部使って水素を製造し日本に持ってくる話をしているが、これは無理でしょう)、バイオは人間や生物の食料をとってしまいます。
A私は商社時代、日本高炉5社製の鉄鋼ホットコイルを500万トンアルゼンチンに輸出しました。距離は問題ではありません。今度はアルゼンチン製の水素を大量に日本に輸入します。
Bパタゴニアは人口が少なく家屋が点在していることもあり、無線は盛んです。町と町の間が500キロも離れていれば、通信手段は無線しかありません。もしパタゴニアに行かれることあれば是非声を掛けてください。友人がたくさんおります。
C「林住期」(50−75歳)のことを教えていただきありがとうございます。その通りだと思います。私は今その真っ最中です。
D日露戦争、太平洋戦争で白人国家と戦った日本は、基本的に世界中から(特に、ラテン、アジア、アラブ、アフリカの第3世界)から徳・品格のある国として尊敬されております。それがこの20年くらいで全くの普通の国になってしまい残念でなりません。世界に尊敬される日本を維持、キープしようとして、このプロジェクトをやっております。
E私がアルゼンチンから帰ったのは1997年でした。E-Mailでは2007年となっていますが、間違いです。
毎日アルゼンチン斑岩(はんがん)の販売が主要業務で水素は片手間になり、いつもあわてて文章を作り間違います。申し訳ありません。

横山 稔


03/05/12 03/05発、横山君から岡田君の質問への返答に関して長谷川(晃)君のレスポンス

横山 様
 岡田会長から”全貌よく分からないのでとの問い”に対して、明快な解説を拝読、良くわかりました。壮大でクリーンなECOエネルギー社会に向けての夢のあるプロジェクトの推進役をなさっておられる。地球の裏側のアルゼンチンとNIPPONと夢の懸け橋、無線の世界では常に地球は一つで銀河系として、太陽の影響を受けている地球、日々の生活では気候変動の現象を見ても風は身近なテーマですね。

 「風力エネルギーは、mVに面が加わる為風速の3乗で増える」は、 <なるほどと、納得しました。これが、重要なセールスポイントであり永続的なエネルギー源泉ですね!   水素に変換してNIPPONへ輸送し電気に再変換技術は、素人目にも原子力に比して、安全で確実しかもコストパフォーマンスも優れているように思えます。日本はこのような夢のある技術へ国策として積極投資を推進して、21世紀の世界での活躍の礎を築きあげて行かなければなりませんね。

 貴殿が2007年アルゼンチン駐在を終えてから今日まで継続して本プロジェクトを推進していることは凄いシニアパワーだと思います。我々シニアは、既に林住期
*後半を迎えているが、世の為、己のため充実した人生を日々新たに過ごしたいと思っています。

 実は、LU(無線の世界でのアルゼンチンの識別記号、因みに日本は、JA)へ旅の案内が届き家族に相談しましたが、急なことで、・・。 旅は、6月にブータン王国へ無線仲間と計画中です。機会があればLU パタゴニアの地を訪ねてみたいと思っております。

 4月20日の例会でLUの風(水素=)発電プロジェクトのその後を愉しみにしています。 

*)50歳から75歳が「林住期」で人生でもっとも充実した時期で本当にしたいことをする時期なのだという。 金のために何かをするのではなく、金のためにはなにもせず、旅をする。 夫婦は愛情ではなく友情を育む時期である。そして最後は75歳からの「遊行期」。

 私は、7年前から総務省の無線局法定点検に係わる業務を手掛けていますが、趣味の世界もさることながら、無線は商用電源喪失時の緊急連絡網構築に必須の資源ですので減災対応でのある計画への参画が進行中です。尚、これまでの経験を踏まえて、WEBサイトでのホームページを開設しましたので、関心のある方はご覧下さい。 URLは、http://www.radiosupport.jp/ です。
                             
長谷川 晃


03/05/12 03/04/12発、岡田会長の質問に対しての横山君のレスポンス

岡 田 会長 殿
パタゴニアの風の話
(1)全てはこれからの話です。現状は昔、白瀬中尉が200トンの木造船で南極に向かい現在の昭和基地の基礎を作ったように(当時は南極大陸の領土争いがありました、その後南極は世界の共有領土として国境を決めないという国際協定ができましたが)、パタゴニアの風力資源を日本として確保しておくというのが目的です。現実に少ない予算でつじつまを合わせながらアルゼンチン側と折衝しその風力エネルギーを日本が使えるように持っていっております。まさに白瀬中尉の心境です。風力を含めたアルゼンチンの資源は各州に属し、州が全て処理できる権限を持つという法律があります。つまり今回行ったチュブット州、サンタクルス州との取り決めで十分なのです。現状最大のライバルはドイツで彼らはすでに風車パーク等を作り着々と基礎を固めております。

(2)パタゴニアには膨大な量の風力エネルギーが使われないまま眠っています。相馬先生に習った物理学では運動エネルギーはE=mV、速度の二乗で増えますが、風力エネルギーはそれに面が加わる為風速の3乗で増えます。日本の24時間365日の平均風速は3m/ 秒、パタゴニアのそれは10m/秒です。日本3x3x3=27、パタゴニア10x10x10=1000同一面積で27:1000つまり日本の37倍の風力エネルギーがあり、しかも面積は今回私が行った2州だけで日本の2倍の面積があり、そこは木や草が生えない不毛地で家やビルもありません。ほぼ全面積に風車設置が可能です。

(3)ということだけを予備知識としていただいて、岡田会長のご質問にお答えいたします。

1.風力を電気に換え、水の電気分解で水素(海水を使う)を造り、それをトルエンに吸収させて常温常圧で日本に運びます。
水素吸着(パタゴニア) C7H8(トルエン)+H6(水素)→C7H14(MCH-メチルシクロヘキサン)水素分離(日本)C7H14→C7H8+H6水素吸着のとき350℃の熱を出し、この熱を海水淡水化に使います。水素分離のとき350℃の熱を与える必要がありますが、トルエンを水と同じ常温常圧で運送できるため、液体水素(-250℃)よりは遥かに安く運べます。トルエンはまたパタゴニアにもって行き繰り返し使います。これらのプロセスの実証試験は日本企業で完了しております。経済的にも原発より安くできるという試算がなされております。

2. 1.で説明したとおり、電力では20,000キロを運べないので、水素というエネルギーに変えて日本に持ってくるものです。1997年私がアルゼンチン駐在を終えて帰ったときからの構想です。
3.パタゴニアには人家がないことは説明しました。
また風が強くて草木が生えず(風が根こそぎ飛ばしてしまう)、従い生物も数少なく、ほとんどおりません。特に風車を設置するような場所は風が強く、動物は成育できません。一方で低周波・騒音の出ない風車が工夫され、実現しています。現に現在パタゴニアにある最新型のドイツ製の風車は、羽の付け根を太くして、羽を短くしほとんど騒音が出ません。日本でも、風車の羽を木製にするとか、形を変えるとか、前後に風洞を着けるとか、工夫して低周波・騒音の出ない風車が開発されています。
4.この事業は現在私が評議員を勤めている「水素エネルギー協会」(HydrogenEnergy SystemsSociety of JapanーHESS-J)が進めており、私はそのプロモーターです。アルゼンチン側との折衝を全部私がやっております。先日のアルゼンチン訪問では、アルゼンチン側だけでなく、在亜日本大使館、JICAアルゼンチン事務所も訪問しており、これらとのアポイントも全て私が取得してやっております。

以上簡単ですがご説明申し上げます。今後の皆様のご協力をお願い致します。
横山 稔


03/04/12 02/24/12横山君レポートに関する岡田会長からの質問

横山様
お帰りなさい。迷惑メールの仕切に入っていたためて、今見てメールしています。
広大な構想で、実現したら原発は全く不要になります。良かったですね。
全貌がよく分からないので疑問に思ったこと、質問です。
1 アルゼンチンの風力発電の電気をどのようにして日本に運ぶのですか。
2 風力発電と水素とはどのような関係なのですか。
3 風力発電は低周波が発生して周囲の生物に影響がでる、という指摘がありますが、その点はどうなのですか。
4 横山くんは、このプロジェクトのどのような立場なのですか。

岡田康男


02/24/12 開沼君レスポンス

横山 稔様

拝復 夢のある楽しいお話を載せて頂いて有難う御座います。詳細は文章が読めず理解できませんが、なんと素晴らしい人生を送っておられることでしょう。先日の同窓会の時のお話では旅行の趣旨が判らずに聞いておりました。ファンドでも立ち上げるような話なら、微力ですが是非協力したいですね。是非実現させて世の中を良い方向に向かうように頑張って下さい。続編も載せて下さい。期待しております。開沼 康博


02/24/12 横山君レポート

東京東士会 岡田会長、皆様
アルゼンチン、パタゴニアへの出張から帰りました。このたびアルゼンチン、チュブット州知事と日本の水素エネルギー協会とでパタゴニア風力エネルギー開発利用に関するIntention Letter, およびアルゼンチン水素協会、サンタクルス州、ピコトルンカド市と日本の水素エネルギー協会とでMemorandam of Understandingという2つのAgreementを調印してきました。

Agreementの原稿は西語・英語で私が太田健一郎団長と相談しながら作成しました。この2州だけで日本が現在使っている電力エネルギーの10倍の風力エネルギー資源を持っております。これで日本のエネルギー構想は原発がなくなっても問題ない、ということになるでしょう。日本を水素社会にするという前提条件ですが。

以上皆様にご報告させていただきます。現地新聞に載った訪問団の写真を添付しました。
横山 稔



       
                           パタゴニアの強風に立つ横山君